会長 細見隆夫 就任挨拶
さて、この度、会長に選任された細見隆夫です。 創設から14年経過した現在、発見者グループの方々を始めご支援・ご協力いた
だいた会員関係者の熱い想いの成果と共に、その活力が低下傾向に向かっています。登山者の数人が知るくらいで秘かに、咲いていたクリンソウ自生地の存在は、公開を機に広く市内外の多くの方にすばらしさを知れ渡ることになりました。その貴重な自生地を含む広大で複数の個人所有林が、令和4年11月末丹波篠山市に寄付され、自生地の保護・保全にとって喜ばしいことです。
今後も機会を提、新たに活動を共有される方の、ご参加・ご協力を引き続きお願いすると共に、活動パワIに見合う可能な範囲で臨むことをお伝えし、就任のご挨拶とします。
退任の挨拶 樋口清一
この度、会長を細見隆夫さんが引き継いでくれることになり、退任することになりました。
数えて総会15回、運営委員会130回・会報発行14号。ここまで皆様に支えられて歩んで来ました。特に運営委員、事務局の皆さんの頑張りに感謝です。杭、ロープ、標識など資材を運びあげることから開園、閉園の園内整備、定点観察など年に6~7回は現地に登る必要がある。 時には雪の中、雨の中を手弁当で頑張っている姿には頭が下がります。
設立から十数年以上も過ぎると中心メンバIに年齢の壁も迫ってきます。その中で「自然を守りたい」という純粋な気持ちだけを支えに来ました。 2008年の設立当初から会長という重責をいただき事務局、運営委員、そして会員の皆さんに支えられての15年間だったと思います。 感謝の二言に尽きます。
思いかえすと2008年6月8日、発見のメンバI鳳鳴高校九回生中心に同好の志18人が集まり、 クリンソウ自生地をどう守るかの議論をした夜の熱気は今思い返しても胸が熱くなります。当時私は県の自然保護指導員をしており、どう保護するか悩み、九回生中心に話し合いました。保護するには秘密にするか、しかし多くの皆さんにも見て欲しい。秘密にしてもネットの時代すぐ知れ渡り荒らされる。保護と公開と矛盾する内容を議論しました。公開してこそ保護できるとの結論に達し「多紀連山のクリンソウを守る会」の結成に至りました。